NVIDIAの次世代ゲーミングGPUの名前はTuring?
ちょっと前に「Ampere」についての噂が出たという記事を書いたのですが、その後ロイターが「来月、NVIDIAはTuringというゲーミングGPUを発表する予定」という旨をさらっと記事中に書いていました。これには海外のテック系メディアもちょっと混乱しており、いずれにしろ「ロイターがそういうって事は『噂』とかよりも確実性があるだろう」とは判断しているようなのですが、果たしてAmpereという情報が間違っていてTuringという名前のゲーマー向けGPUが出るのか、それともAmpereとTuringという2種類出るのかという予想をしているみたいですね。その場合、おそらくゲーマー向けがAmpereで、マイニング用のものがTuringという名前になるだろう、と。まあ、Turingはまず間違いなくアラン・チューリングから来ているので、ゲーム向けかマイニング向けかと言ったら強いて言えば一応マイニング向けっぽい名前の印象は受けなくもない。
これまでNVIDIAはマイナーにGPUを大量に取られるよりは、長く付き合ってくれるだろうゲーマーを重視したいという姿勢を見せていますので、ラインをわける事で幾分かゲーマーのGPU需要に応えるというのはそんなにおかしくない話だと思います。ゲームとマイニングで、必要な能力も変わってきますし。
とはいえ、これもまだよくわからん話ですね。来月発表されるみたいなんで、楽しみにしましょう。
追記:というか、チューリングつったら個人的には一番に浮かぶのはAIの人間らしさを判定する「チューリング・テスト」なので、AI開発用の新しいラインとかをわかりやすく名付けるとかの可能性もあるのかな?一応データセンター向けのものは今のところVoltaなんですかね?これも、ちょっと前にNVIDIAが「データセンター的に使うならデータセンター向けの製品買えよ。それ以外の使ったら規約違反な」って突然お知らせして反発買ってましたけど、今回のTuringと関係あるのかな。
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【噂】NVIDIAの一般向け次世代GPUは4月12日に発売
そろそろ次世代の時期ということで、「噂」が出てくる頃になりました。
「リーク」ではなく、あくまで「噂」らしいですが、NVIDIAが一般向け次世代GPUであるAmpere世代のGA104チップの生産を今月に開始し、メインストリームハイエンド(呼び名の区分けよくわかってなかったです、すいません)の製品(おそらくGTX 2080とGTX 2070という名前だろう)を4月12日に発売するだろうとのこと。
3月には、GDCもGTCもあるので、このどちらかでGTX 2080とGTX 2070が発表されるらしい。
なお、この噂によるとGP102はすでに大量生産が終了しているらしい。
ちなみに「え、Voltaじゃないの?Ampere?」という方もいらっしゃるかもしれませんが、去年の11月の時点で名称がAmpereになるんじゃないのという噂は出ていました。
適当な話もたくさん出てくる時期なので、話半分程度で。
インテルがARグラス発表
これすごいなー。
見た目にはほとんど普通のメガネだ。この見た目と軽さを実現するために、単純な性能としては結構しょぼめ(網膜に映し出せるのは単一色の400×150くらい?)っぽいんだけど、でも下のような表示はできるっぽく、普通に役立ちそう。
おそらく単純な性能とかよりも、現実的に「ウェアラブル」な点を重視したんだろう。現実にピントを合わせると表示は見えないらしいので、現実でまともに使えるような安全性とかにも配慮している。カメラもなくして、プライバシーの問題とかでGoogle Glassが一般向けに発売できなかったハードルもとりあえず除いている。
今年中に開発者版発売かー。AR、どんどん進んで欲しい。
「思考読み取り」さらに進む?
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これおもしろいなー。なんかSFとかでよくあるザァーっと小さい交点が移動して人の形を作って「これがターゲットの外見か」みたいなことを登場人物が言う場面を想像してしまった。でもこれ、まじで発展していったら「触感のあるディスプレイ」ができるのだろうな。
そろそろCPUというものの形が変わっていくかも
CES 2018でIntelが量子コンピュータ用チップを発表した。現在49量子ビット(Qubit)ということらしいが、これでどれくらいのことができるのか正直よくわからない。上の記事によるとIntelの人が「量子コンピュータが商業に関連するには100万かそれ以上の量子ビットが必要になるだろう」と言っているらしいので、まだ先は長いらしい。(しかし、計算方法などを工夫すれば49量子ビットでも一応できることはあるっぽい?よくわからない。)
この量子コンピュータは極限の低温の状態(超伝導状態)じゃないと機能しない(Tangle Lakeとは、今回利用している「量子もつれ(quantum entanglement)」とアラスカにあるめちゃくちゃ寒い湖の「タングル湖」のダブルミーニングで名付けたようだ)のだけど、また別の方式としてシリコンで量子コンピュータ用チップを作ることに挑戦しており、すでに300mmプロセスでの作成方法は発明しているということだ。つまり、今後おそらくであるが、これまでのチップ作成の方法と同様に微細化していくことができる道がそこそこ見えているということだと思う。楽しみだ。
Intelは今回もう一つLoihiという人間の脳を模したチップの詳細を発表した。これはすでに発表済みのもの。詳しくは以下の記事を。
まあこっちもいまいちどういうことなのかわかってないのだが、どうやら人間の脳を模すことでAIの学習を効率的に出来るようにしたチップらしい。これまでのディープラーニングには数万とかのデータが必要だったりしたのだけど、それが数十とかで勝手に学習していくようになっているとかなんとか、まあよくわからない。
これらのチップというのはおそらくCPUのプロセスが限界に近づいている事と、新たな形の需要などに対応していくためにIntelが行っている模索なのだと思う。CPUというものを新しい段階に引き上げようという動きが最近各所で出てきており、っていうかそういう懸念はかなり前からずっとあったので研究していた結果が最近ポツポツ出てきているんだろうな。
こういうのとか。
ということで、もしかしたら10年後とかには、我々は今のCPUの延長上のものというよりも、少し変わったものを使っているかもしれませんね。