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VR中心、雑記ブログ

ブログ名は適当。あとで変えるかも。

東日本大震災で韓国は支援をしてくれていない、というのは本当か?

今回の熊本地震について、韓国人や中国人のネットの書き込みを翻訳しているサイトなどを見ると、まあ色々グラデーションはあるのだけど、韓国人では喜んでいる人がかなり見られて、中国人にも喜んでいる人が一部いるというのは事実のようだ。

しかしながら、もちろん心配してくれている人もいる。(まとめサイトで紹介されているTweetなどは、「韓国の有名人」などの場合も多い。彼らは立場上、当然心配する旨のTweetをしている。まあ、ありがたいことではあるが。)

今回の地震を喜んでいる人達の中に、「日本人は東日本大震災の時、韓国が色々と支援したのに、捏造してそれをなかったことにしている奴らだ」と言っている人が何人か見られた。

そういえば、なんかで、韓国は東日本大震災の募金を竹島関連の自国の資金に転用したりしていたという記事を見たな、という記憶と、「台湾からの支援」というのは、すごく印象に残っているのだけど、そのほかの国の支援というのは(特に韓国については)、そんなに詳しく知らないなあと思ったので、少し検索してみたら、Wikipediaに「東日本大震災に対するアジア諸国の対応」というページがあった。

東日本大震災に対するアジア諸国の対応 - Wikipedia

これを読むと、韓国がかなり支援をしてくれているというのは確からしい。

韓国政府は3月中に支援物資としてレトルト焼飯3万食、チョコバー14万4000個、羊羹11万2000個、チョコパイ12万袋、ラーメン12万9024 袋、スープ4万8600袋、乾パン3600袋、レトルト御飯約10万食、韓国のり225キロ、飲料水580トン、ペットボトルお茶1万4000本、移動式 発電機4台、長靴4000足、ゴム手袋1万2000個、毛布6000枚を提供した。4月5日、マスク2万個、石けん2万個、作業用手袋3500セット、レトルト炊き込み御飯2800食、計約2400万円相当を岩手県に輸送した。

韓国からは大韓赤十字社を通じて、日本赤十字社義援金2億1千557万9,474円と海外救援金29億7千7百10万1,031円の約32億円が届けられている。

しかし、教科書検定問題などで、竹島への日本の対応などが韓国内で問題視されたのと時期的にバッティングした事もあり、それに対する反発から「ソウル市衿川区のようにわずかな支援募金の8割を全く関係のない『独島守護活動』支援に転用した例もある。」というような行動がネット上では大きく取り上げられて、韓国の支援はわずかだった、というような印象を形成したのではないかと思われる。朝鮮日報の「東日本大震災で韓国人ほど心からの慰めと激励を送った国民はない。なのに歴史歪曲を繰り返す日本」という新聞見出しなどからも見られるメディアの姿勢も、日本人から反発を買ったのではないかと思われる。(日本がどうなのかはわからないが、韓国は、このような時、歴史問題を持ち出して難癖をつける印象が強い。あと、自画自賛というか……そのあたりは日本の美意識と違うのかもしれないから、だからダメだ、というわけではないのだけど。自分たちが誰かを助けたとしてもそれを誇るのは恥ずべきことだと日本人は思っているかもしれないが、それを他国にまで求めるのは少し違うとは思う。他国に対して、助けられた当事者が、「それを誇るのは違うだろう」というのも、やはり恥ずべきことだ。しかし、このあたりの事で、もにょる人は多いだろう。)

あと、この画像の影響も大きいと思う。

f:id:voya:20160416200721j:plain

朝日新聞に出た画像。これを「日本への支援の額」と同値と思い込んでいる人も多いと思うし、実際、勘違いしやすいと思うのだけれど、これは日本赤十字への「義援金」の額であり、上のWikipediaからの引用にもあるように、日赤への「海外救援金」というのがまた別にある。(朝日新聞も、記事内ではその事に言及していたらしい。もうページは消えていて確認できないが。)この区別は、日本赤十字の説明ページによると義援金は被災者に配布されるお金、であり、海外救援金は日本赤十字の被災者支援活動の費用となる。つまり、前者が直接お金を渡すのに対して、後者は日本赤十字が一律で家電を購入して被災者に配ったり、給水施設を設置したりする費用となる。どちらがいいのか、というのは俺にはわからないが、どちらも支援には変わりない。なのに、この画像が単体で大きく出回ったせいで、この画像に出ていない韓国は、支援をほとんどしていない、という印象がついてしまったのではないかと思われる。

 

実際には韓国は支援をしてくれている。

「それなのに」、教科書検定や、その後の日本人の反応を見て、「裏切られた」と感じている韓国人が多いというのも事実のようだ。

「韓国は支援をしていない」とか、「韓国の人達は今回の地震を喜んでいる」とか、そういう情報のみを紹介して煽っている日本のサイトは結構あるが、それらだけ見て韓国を嫌いになるというのも、なんだか操られているようで、癪な話だ。韓国が嫌いだという人は多いだろうが、嫌うならば、事実に基づいて嫌いになるべきではないだろうか。

俺も韓国を好きとはとても言えないが、東日本大震災での支援は改めてありがたいと思った。韓国の皆さん、ありがとう。

 

追記:読み直したら俺、韓国大好きだけど、レトリックとして「韓国を好きとはとても言えないが」とか言っている人みたいに見えたので、一応言っておくが、どんな理由があっても、天災で人が亡くなった事を喜ぶ奴らはヘドロを凝縮したようなクソだ。で、韓国人は平気でこういうことをする奴らが結構いる。だから、(一部の)韓国人が嫌いなことは変わらない。(同様の理由で、韓国や中国で誰かが亡くなった時に喜ぶ日本人も本気で軽蔑している。そんなに多くないとはいえ、いる。まあ、まだそれに対してたしなめる人がいることなどに救われるが。)しかしながら、嫌いになるのならば、正当に韓国の悪い部分をもってして嫌えば良いのであって、韓国の良い部分までわざと隠したり歪めたりして嫌って喜ぶのは、結局それが目的になっている完全なるマスターベーションだ。そんなことしたくはない。ということで、上記のようなエントリを書いたのだった。